ベートーヴェン
2013年の放送大学の教材を元にしたらしい、岡田暁生の『西洋音楽史講義』(角川ソフィア文庫, 2024)がとても良かった。 www.kadokawa.co.jp 以下、上記角川のサイトから引用する。 「クラシック」はなぜ世界を席巻したのか? 千年の歴史をひもとく全15講 ド…
モーツァルトとベートーヴェンに関して、片割月さんと仰る方から2件のコメントをいただいた。反応が遅れて誠に申し訳ないけれども、以下にご紹介する。コメントを引用しようとして初めて気づいたのだが、下記のブログを運営されている。 nw7hvnc37uel.blog.f…
今日1月27日はモーツァルトの誕生日。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは今から268年前の1756年1月27日に生まれ、1791年12月5日、35歳10か月でこの世を去った。 私がモーツァルトにはまったのは中学生時代の1975年で、それから来年で半世紀になる。…
すっかり暇なし状態が続いてしまった今年の12月だが、家に仕事を持ち込んだ時にも、その仕事をやりながら音楽だけは聴けるので、10月末に買い込んだマレイ・ペライアのモーツァルトピアノ協奏曲全集を2か月かけて聴き終えた。私は渋谷のタワーレコードの店頭…
先週公開したガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』の記事に、トルストイが『アンナ・カレーニナ』の中で、後年『オペラ座の怪人』ヒロインのモデルとされたスウェーデン出身の女声オペラ歌手に言及していたことに触れたので、3回連載を予告しながら未だに締…
少し間が空いたが、7月23日に公開した下記記事の続き。 kj-books-and-music.hatenablog.com トルストイの中篇「クロイツェル・ソナタ」は、妻の不貞を疑った夫が、仕事のために外出して空けているはずの家に帰ってきて、疑っていたヴァイオリニストが妻と一…
ベートーヴェンの皇帝協奏曲(ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73)は亡父がよくレコードをかけていたので、昔からよく耳になじんでいた。 その後自分でもベートーヴェンを含むクラシック音楽を聴くようになったが、私の一番のひいきは最初はモーツァルトで、…
3月はあと3日を残しているが、今日まで本を10冊読んだ(但し、数はミステリー小説の飛ばし読みによって水増しされている)。その中でもっとも強い印象を受けたのは、下記『kojitakenの日記』の記事で言及した吉田徹の『アフター・リベラル』(講談社現代新書…
神子島慶洋氏の下記ツイートに触発されて、今月に入って一度も更新していないこのブログに記事を書こうと急に思い立った。 バッハやモーツァルトの時代は作曲家が王侯貴族に依頼されて曲を書いていたが、ベートーヴェンはその慣例を打ち破り、自ら演奏会を主…
村上春樹の『海辺のカフカ』(新潮文庫)を読んだが、今回は小説そのものには時折触れる程度にして*1、小説で取り上げられた2曲の音楽である、ベートーヴェンの「大公トリオ」とシューベルトのピアノソナタ第17番(ニ長調 D850)の2曲を前後編で取り上げる。…
今年もまた5月頃からこのブログの更新が難しくなってきた。どういうわけか例年5月に忙しくなって余裕がなくなるのだが、今年は新しい元号の呪いでもあるのか、それが6月も7月も続いて現在は体調もあまりよろしくない。病気というわけではないが疲労はずいぶ…