KJ's Books and Music

古寺多見(kojitaken)の本と音楽のブログ

ベートーヴェン

岡田暁生『音楽の危機 - 《第九》が歌えなくなった日』を読む 〜 ベートーヴェン「第9」が孕む「排除」と「疎外」を克服できる日は来るか

3月はあと3日を残しているが、今日まで本を10冊読んだ(但し、数はミステリー小説の飛ばし読みによって水増しされている)。その中でもっとも強い印象を受けたのは、下記『kojitakenの日記』の記事で言及した吉田徹の『アフター・リベラル』(講談社現代新書…

ベートーヴェンは「改革者」ではなく、反動的な政治体制で生きることを余儀なくされた「革命家」だった

神子島慶洋氏の下記ツイートに触発されて、今月に入って一度も更新していないこのブログに記事を書こうと急に思い立った。 バッハやモーツァルトの時代は作曲家が王侯貴族に依頼されて曲を書いていたが、ベートーヴェンはその慣例を打ち破り、自ら演奏会を主…

ベートーヴェンの「大公トリオ」と星新一・村上春樹・吉田秀和、それにシューベルトの変ロ長調トリオ

村上春樹の『海辺のカフカ』(新潮文庫)を読んだが、今回は小説そのものには時折触れる程度にして*1、小説で取り上げられた2曲の音楽である、ベートーヴェンの「大公トリオ」とシューベルトのピアノソナタ第17番(ニ長調 D850)の2曲を前後編で取り上げる。…

吉野源三郎『君たちはどう生きるか』とナポレオンとベートーヴェンと

今年もまた5月頃からこのブログの更新が難しくなってきた。どういうわけか例年5月に忙しくなって余裕がなくなるのだが、今年は新しい元号の呪いでもあるのか、それが6月も7月も続いて現在は体調もあまりよろしくない。病気というわけではないが疲労はずいぶ…