KJ's Books and Music

古寺多見(kojitaken)の本と音楽のブログ

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アガサ・クリスティ『杉の柩』を読む 〜 個の時代へと拡散していく流れにクリスティ作品の「類型の人物像」が対応しきれなくなったとの山野辺若氏の指摘が興味深い

1940年にアガサ・クリスティの『杉の柩』に、当時13歳か14歳だったプリンセス・エリザベスの未来の良人(おっと)選びの話が出てくることを『kojitakenの日記』に書いた。 kojitaken.hatenablog.com 上記記事を書いた時点では半分くらいしか読んでいないが、…

松本清張『馬を売る女』に収録された「山峡の湯村」の舞台のモデルは岐阜県の秋神温泉らしい/「潜る」を「かずく」と言う地域はどこか

光文社文庫から順調に出ていた「松本清張プレミアム・ミステリー」の刊行が、このところあまり出なくなった。それも、松前譲氏が執筆している巻末の解説文で刊行予定が予告された作品が、従来のラインアップに古い文庫本を並べている出版社との交渉がうまく…