KJ's Books and Music

古寺多見(kojitaken)の本と音楽のブログ

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田秀和曰く、モーツァルトが「ヴァイオリン助奏付きのピアノソナタ」をヴァイオリンとピアノの対等な二重奏曲に変えた(1982年放送NHK-FM「名曲のたのしみ」より)【前編】天才の変革には先駆者がいた

モーツァルトについてもう少し書いておきたい。 初めに、前々回に取り上げたK13のいわゆる「フルートソナタ」をオリジナル版で弾いた動画をリンクしたが*1、動画でピアノを弾いていた加藤友来(ゆら)さんという少女が成長してチェンバロ奏者になっているこ…

モーツァルトが母の死の悲しみを込めた(に違いない)ヴァイオリンソナタK304とピアノソナタK310/モーツァルトは母が死んだ当日、父と姉に母の重病を知らせる手紙を書き送った/大江健三郎『万延元年のフットボール』を読んだ

この週末は大江健三郎と吉田秀和を再発見というか、大江に関しては新発見した。このことによって、一昨日と昨日の土日は、いつまで続く(続けられる)かは全くわからない今後の人生において大きな転換点になるかもしれないと思った。 まず大江健三郎について…

モーツァルトの「フルートソナタ ヘ長調 K13」は、超天才作曲家が8歳にして書いた奇跡的な音楽ではあるが、後世の音楽家によって派手に改変されていた

2023年はまだ50日ほど残しているが、CDショップに行く頻度がここ数年ではもっとも多く、といっても2か月に一度くらいのペースだが(近年は年に1度しか行かないか、さもなくば全く行かないかのペースだった)、主にクラシック、一部にジャズのCDを買って聴い…