この記事はメインブログに書くかこちらに書くか少し迷ったが、イギリスの文豪に関する話なのでこちらに書くことにした。
マルクスは「オリバー・ツイスト」作者チャールズ・ディケンズを政治家より早く政治的課題を発表した事をかなり高く評価しています。マルクス主義とは違うもう一つの社会主義運動はロンドンにありました。今やそれが極左とレッテルを貼られます。ディケンズは現在をどう書く?明日も頑張ります。 pic.twitter.com/dPbjfiXgo7
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年9月21日
マルクスがディケンズに言及したとは聞いたことがなかったのでネット検索で調べてみたらみつかった。redditというアメリカの掲示板型SNSサービスのスレッドがあり、その日本語への機械翻訳が検索にヒットした。
みんな、マルクスってチャールズ・ディケンズの作品についてどう思ってたか知ってる?あるいは、彼について何か言ってたこととかある?よろしく!
以下こんなやりとりがあった。もちろんオリジナルは英語。面倒なのでスクショで示す。
ついにみつけた人がいた。
質問した人はredditを退会したらしい。「削除されました」というのはそういう意味だろう。この応答は「8年前」というから、2016年9月から2017年9月までの間のいずれかに行われたとみられる。
ジョージ・オーウェルは共産党を痛烈に批判していたし、何より『動物農場』および『1984年』の作品内容から判断して「反共系(反共産党系)左翼」ということになるのだろうが、オーウェルのディケンズ論の断片なら知っている。そのオーウェルのディケンズ論に関するスレも立っていた。
オーウェルについてはこんなのもあった。
上記はレスが1件しかなかったが、機械翻訳のスクショを以下に表示する。
上記は非常に良い答えだと思った。以前このブログに取り上げたことがあったかもしれないが、オーウェルの『カタロニア讃歌』(1938, 邦訳岩波文庫1992)の内容と非常によく整合している。「スターリン主義に対する非常に左翼的な批判」だとは私も思った。私がこの本を読んだのは一昨年(2023年)の8月だ。
でもこういう本に対しても、日本の権威主義的な共産党信者なら「反共」のレッテルを貼っておしまいにするんだろうなとも思った。
今の日本共産党は、一方で猛烈に保守化しながら、その一方で猛烈に権威主義化しており、言ってみれば「スターリン主義保守政党」と化しているのではないかと私には思われる。この党の再建は非常に困難を極めるのではないか。
なにしろ、あれほど党が権威主義化しているというのに、実際選挙になってみると党が推す候補者に投票する人は3割にとどまり、3割は自公立の相乗り候補に、また最多の4割は参政党や民民、日本保守党などの右翼ポピュリズム政党の支持層が主に投票した候補に投票したというのだから(三重県知事選の出口調査による)。これでは、いくら党執行部が組織を締めつけようとしても「純化」さえできていないとしか思われない。非常に深刻な事態だ。
ここらへんはメインブログ向きの話題だったかもしれない。
最後にディケンズとマルクスの話に戻ると、チャールズのドイツ語名がカールなのであった。中にはアメリカ人なのにカールという名前の人もいるけれども。