KJ's Books and Music

古寺多見(kojitaken)の本と音楽のブログ

チェーホフ

チェーホフ唯一の長篇『狩場の悲劇』(原卓也訳・中公文庫2022) を読む。クリスティ『アクロイド殺し』の先例であることより「信頼できない語り手」の「純粋な悪」ぶりが印象的

10月はここまでずっと仕事に忙殺された。少なくとも来年1月前半までは仕事に追われそうだ。しかもその3冊のうち1冊は、9月中に大部分を読んでいて月の最初の日である10月1日の日曜日に読み終えた本だった。それがアントン・チェーホフ(1860-1904)が20代半…

『アクロイド殺し』の○○トリックは「史上初」ではなく40年前にチェーホフが使っていたが「イギリスで初めて麻雀シーンを登場させた小説」だったらしい

前回取り上げたアガサ・クリスティの『アクロイド殺し』で一番驚かされたのは、まさか半世紀前にクラスメートの心ないネタバレによって最後まで読み切れなかったあの本が、最近になって犯人を知らないままに読んだ同じクリスティの何冊かの本よりもはるかに…