KJ's Books and Music

古寺多見(kojitaken)の本と音楽のブログ

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東野圭吾『沈黙のパレード』はアガサ・クリスティへのできそこないのオマージュ。湯川学と一緒にされたのではエルキュール・ポワロに失礼。理系トリックは容易に見破れるし、最後には湯川の『容疑者X』への理不尽な同情論まで出てきやがった(怒)

初めにお断りしておきますが、本記事はタイトルの東野圭吾作品のほか、同じ東野の『容疑者Xの献身』、それにアガサ・クリスティの『オリエント急行の殺人』及び『スタイルズ荘の怪事件』のネタバレを含みます。さらにタイトルからも明らかな通り筆者は大のア…

三十数年ぶりにバッハの「ゴルトベルク変奏曲」にはまった(後編)/第30変奏「クォドリベット」は2つの古い民謡「キャベツとかぶ」と「長いことご無沙汰だったね、さあおいでおいで」の旋律とバッハの自虐ネタで閉じられ、美しいアリアが帰ってくる

前回に続く、ゴルトベルク変奏曲の記事の後半。 今回の記事を書くためにかけたネット検索で、バッハがゴルトベルク変奏曲を作曲するヒントになったと思われるドイツ北部・リューベックの作曲家、ブクステフーデの「アリア『ラ・カプリッチョーザ』による変奏…