KJ's Books and Music

古寺多見(kojitaken)の本と音楽のブログ

原武史

原武史『皇后考』と『平成の終焉』を読む

新元号が明日(4/1)に発表されるらしいので、その前に公開した方が良いと思って急いで記事を書くことにした。 今月下旬に岩波新書から原武史の『平成の終焉』が出ると知って、長い間積ん読にしてあった同じ原武史の『皇后考』(講談社学術文庫)を読むこと…

「真贋の森」〜清張の「美術もの」「学問もの」「復讐もの」の最高傑作

松本清張という人は、作品の完成度を高めるよりも、書きたいものを書きたいだけ書く営為を続けた人だったように思う。だからその作品は文字通り玉石混淆なのだが、たとえ「石」に該当する作品であっても強い訴求力を持つのが清張作品の魅力の一つだ。 そして…