KJ's Books and Music

古寺多見(kojitaken)の本と音楽のブログ

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

読み終えたばかりの鈴木大介『ネット右翼になった父』(講談社現代新書)が講談社から販売中止になり、同社のサイトに回収の告知がされていた

昨日(5/26)読み終えた鈴木大介『ネット右翼になった父』(講談社現代新書)が講談社から販売中止になり、同社のサイトに回収の告知がされていた。 bookclub.kodansha.co.jp この本の読後感を一言で書くと、正直言って甚だしく「期待外れ」の本だったが、そ…

ディケンズ『二都物語』(1859)を加賀山卓朗訳の新潮文庫新訳版(2014)で読む/ネタバレを嫌うなら中野好夫訳新潮文庫旧版(1967)は絶対に選んではいけない

黄金週間最後の日曜日から金曜日までかけて、チャールズ・ディケンズの『二都物語』(加賀山卓朗訳, 新潮文庫版2014)を読んだ。 www.shinchosha.co.jp 最初に大事なことを書いておくと、今回の読書では非常な幸運に恵まれた。というのは、本作の末尾に非常…

小松左京『日本沈没』(1973) を読む

連休後半に小松左京(1931-2011)の『日本沈没』(1973)を2020年のハルキ文庫版上下巻で読んだ。初出は光文社のカッパ・ノベルス。図書館本で読んで、今日が返却日なので簡単にメモを残しておく。 この本は少年時代からいつか読もうと思いつつ長年放置して…

2011年に自死した中村とうようは執拗に坂本龍一を批判し続けたらしい

坂本龍一の訃報に接して1か月以上が経ったが、未だに私の主たる関心事は音楽、音楽史及び音楽の受容史であり続けている。 弊ブログの読者には政治に関心がある方が多いと思うので、それに絡めて書くと、私は1980年代初めに当時の国鉄吉祥寺駅*1に付随した商…