KJ's Books and Music

古寺多見(kojitaken)の本と音楽のブログ

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【ネタバレあり】小泉喜美子『弁護側の証人』(1963) は「映像化絶対不可能」との宣伝文句だが、1980年にNHKのドラマ『冬の祝婚歌』で映像化されている

4月に読んだ本は5冊だけだったが、うち4冊がミステリで、しかもその中には批判する目的でしか読まない東野圭吾作品が1つ含まれている。昨年来の多忙の疲れが新年度に入ってもまだ残っている体感がある。だから打率1割4分台にまで落ちてスワローズ7連敗の戦犯…

伊藤潤二のホラー漫画『中古レコード』に出てくる「ポーラ・ベルのスキャット」のモデルはスウィングル・シンガーズがスキャットで歌うバッハのパルティータ第2番のシンフォニアなのか?

1回飛んでしまったスウィングル・シンガーズの記事に今回で区切りをつけたい。 バッハをスキャットで歌って60年前に一世を風靡した当時フランスのグループ、スウィングル・シンガーズのデビューアルバムに、バッハのチェンバロ(ハープシコード)のためのパ…

坂本龍一と父・坂本一亀と大岡昇平と

『kojitakenの日記』に公開した島田雅彦を批判する記事を書くために大岡昇平の『成城だより』全3冊(中公文庫)を調べていたら、同じサ行の姓の坂本龍一への言及が何箇所かあった。 大岡の日記に初めて坂本が登場するのは1980年5月8日。当時大岡71歳、坂本28…

YMOのデビューアルバム冒頭に収録された「コンピューター・ゲーム “サーカスのテーマ”」に出てくる葬送行進曲が懐かしかった/バッハの音楽に頻出する不協和音のこと/シェーンベルクの妻と画家の不倫&画家の自殺の痛手から無調音楽が生まれた

先週月曜日(4/10)に公開した下記記事に続いて、坂本龍一とYMO、それにスウィングル・シンガーズによるジャズのバッハなどの話をする。 kj-books-and-music.hatenablog.com 歳をとることの最大のメリットは、生きてきた間に起きたいろいろな変化を思い起こ…

バッハの音楽を「ダバダバ」で歌って1960年代に一世を風靡したスウィングル・シンガーズについて

亡くなった坂本龍一がバッハに傾倒していたことから、昨日はバッハをジャズのアカペラ・ヴォーカル・グループであるスウィングル・シンガーズがスキャットの歌唱法(歌詞なしの「ダバダバ」)で歌った動画(あるいは静止画と音声)をずっとYouTubeで視聴して…

東野圭吾の著作が1億部突破 「容疑者Xの献身」は約300万部(朝日)(ネタバレあり)(呆)

今回は短い記事。ミステリのネタバレを含むためにメインブログの『kojitakenの日記』ではなくこちらで取り上げる。 あの「稀代の悪書」が300万部、その「作品」を含む著者の本が1億部とは、世も末だな。 以下朝日新聞デジタルより。 www.asahi.com 東野圭吾…